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鏑木 紹仁

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2007/09/24 (Mon) 01:38
まずは大まかな話

2005年7月、僕は相変わらず逡巡していた。
当時、自分に課していた事は、求人広告を見る事、ハローワークへ行く事。
とにかくお金が無かった。何をするにしてもまず、収入を得なければならない。
しかし、それが難しかった。


ひきこもりが抱える問題は色々ある。
生計の問題、家族との関係、社会的な経験値の低さ、友人や恋人がいないこと。
さらに様々な病気や障害を抱える人も居るが、とりあえず僕にはない。

ただし、もともとあまり丈夫ではない。
頚椎に痛みがあったり、胃腸が弱かったり、皮膚炎で皮膚がドロドロになったりする。
ど近眼で眼鏡やコンタクトがなかったら生活もできない。
3年間くらいひきこもっていたから体力も全く無い。


そうは言っても身体治すのにもお金がかかる。病院にいけない。
家族や親戚との関係も拗れている。修復は困難。
子供の頃は散々に泣き叫んで自分の思いを伝えようともしたが、結果はいつも無惨で諦念に変わった。

友達もいない。
そもそも対人的な緊張感が、ひきこもっていると余計に亢進する。


まずは外出することからはじめた。
何をするわけでもなく、とにかく1日に1度は外に出るようにした。
次には本屋にはいったり、コンビニで何か買ったりする。
少しでも社会性を回復していく『リハビリ』をする。

僕の場合、家族関係の問題は諦めているので、金銭、仕事の問題と対人能力の問題をとにかく解決することを目標に据えた。

自立した生計を確保する事。
まともに人と関わる事。
それが自分にとってはとんでもなく大変なのだが、このまま行けば自殺するとか、ホームレスになるとか、何れにしろ孤独に野垂れ死にするしか選択肢がなくなってしまう。

とにかく、もう一度、「この社会」を生きるという事だけは決意した。
そして今もまだ、とりあえず生きている。

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